Alpスタッフの地域をめぐる旅シリーズ。第一弾はAlpで扱う作品のつくり手の工房へ。2024年の1月末、木彫り作家の佐藤憲治さんの工房がある北海道旭川に伺いました。
「大自然!」の印象も相まって少し遠い場所に感じてしまう北海道ですが、羽田空港からのフライトは拍子抜けするくらいあっという間。快晴の東京から上空に上がり機内で一息つく頃には東北を抜けて、右手に襟裳岬が見え始めます。「季節ごとに違った景色が楽しめるんだろうなあ」と眺めていた景色は、大雪山系あたりから雲がかかりはじめ、旭川空港に着く頃にはすっかり雲に覆われていました。1時間半の空の旅。
空港に着いて外の空気を一息吸うと、凛とした心地よさ。数日前に北海道を覆った寒波の影響で、雪が高く降り積もり、分厚く低い雲と高い雪に挟まれて景色は一面真っ白の世界。気温は0度付近でそこまで寒さは感じず(寒い日はマイナス10〜15度くらいとのこと…!)、晴天こそないものの気持ちの良い気候です。
佐藤さんの工房を目指し、市街地方面へ。空港から40分ほどバスに揺られ旭川駅に到着。碁盤目にきれいに整備された旭川の街並みを歩き眺めつつ、駅近くのホテルにチェックイン。荷物を預け、「迎えに伺いますよ」と佐藤さんのご厚意に甘える形で、ホテルの近くで佐藤さんと合流。赤のニット帽がとてもチャーミング。
挨拶もそこそこに冬の暮らしや旭川の街のことを話しながら車で移動すること約10分、憲ちゃん熊が生み出される工房に到着です。温かい工房の中を見渡すと、長く使い込んだ工具類と、そこかしこに憲ちゃん熊!近所の人はここでこんな素敵な熊の木彫りが作られていることをご存知なのだろうか…?ここに宝の山がありますよー!
工房の奥の部屋にも案内頂いたのですが、部屋を埋め尽くす怒涛の木彫り作品! おなじみの憲ちゃん熊のみならず、フクロウやリス、鮭や鰈など魚の数々。スタイルもいわゆる憲ちゃん熊に近いモダンなものから、毛並みまで彫り込んだディティールあるものまで。生き生きとした躍動感を感じさせてくれる佐藤さんの作風もあり、ずらりと並んだ作品たちが発するエネルギーがとにかくすごい!(写真はその中の本当にごく一部の写真です)
熊の木彫りよりも魚の木彫りが売れた時代もあったとのこと。時代時代に求められるものが変わりゆく中で、佐藤さんの技とアイデアがひとつひとつの作品に込められています。「同じものを作ってては飽きるから」と少しボヤくように言う佐藤さんですが、常に「新しさ」や「遊び心」を感じさせてくれる作風のルーツをひしひしと感じることができました。
「立ち返って、ディティールを突き詰めた作品づくりもやってみたい」とこれからの展望も語ってくれた佐藤さん。1体1のずっと飽きさせない魅力はそのままに、憲ちゃん熊が今後どう進化していくのか。心から楽しみです。
今回ご紹介した佐藤憲治さんの熊の木彫り作品はAlpでも取り扱っております。オンラインストアでも販売の他、店舗でのみ販売している作品もございますので、興味のある方はぜひお店までお立ち寄り下さい。熊山に集合した憲ちゃん熊がお出迎えします!
Alpスタッフ立ち寄りおすすめスポット 旭川編
旅の途中にAlpスタッフが立ち寄ったおすすめスポットをご紹介!
プレミアホテル-CABIN-旭川のサウナ
セルフロウリュ可。ストーブにひとまわしかけると一気にサ室の熱気が強まります。水風呂もキンキン。カムイの滝も浴びれて整い切る。日帰り入浴も可能ですが、できれば泊まりでゆったりと過ごしたいところ。
HUG(ビアスタンド)
北海道のクラフトビールを中心に7タップの取り揃え。HUGオリジナルのコラボクラフトビールも。Alpスタッフはサクッと立ち飲みで利用。
DIDDY(古着屋)
オーバーサイズめのゆったり着れるジャケットや味わいのあるニットなど、輸入古着がずらり。古着ゆえの気取らなさと、いまのトレンドをうまく取り入れた掘り出しものが見つかります。